その後、私は26歳からの1年程度の間
ロンドンに語学留学していました。
毎日が充実して最高だったな!
今でも思い出すと幸せです。
勉強も一杯して、
旅行も一杯して、
芸術にもたくさん触れて
国籍や年齢、職業等関係なく
仲間たちと過ごした1年間は
かけがえのない私の財産です。
自分の細胞の中に確実に刻み込まれた
ヨーロッパ時代
私の人生に大きな影響を与えたと
改めて思います。
ロンドンで同じ語学学校にいた
コロンビア人(スペイン語圏)の建築デザイナー
のボーイフレンドが出来て、
その彼が、英語を学んだ後、
スペインで仕事をするのが夢だったんです。
それで、私もスペインに行きたくて、
彼の後を追ってマドリッドへ行きました。
もう30年以上昔の話だし、
あの時、何と父親に説明したのかを
全く覚えてない・・・・
父に心配かけるなあ
という思いより
多分何十倍も彼と一緒に
居たいという思いが勝ってたんだと
思う。
ロンドンのデパート ハロッズでその彼が撮ってくれた写真
私、27歳!!
なんか、可愛いなあ・・・・(笑)
じつは、スペイン時代の写真が一枚も見当たらなくて・・・
とても残念です。
とにかく・・・
マドリッドにスペイン語留学と言う名目で
(もちろん勉強しました!)
行って、彼が同郷の建築デザイナーの
友人とシェアしてるアパートメントに私も
同居することになりました。
当時、彼とは英語で会話していて、
私はマドリッド市内で語学学校に
入りスペイン語を学び始めました。
語学学校で毎日5時間位授業を受けて、
帰宅して3時間位勉強してたと思います。
マドリッドはスペインの首都
当時はまだEUじゃなくて
通貨は「ペセタ!!」
私が最初の頃、一番怖かったことは・・・
家から一歩出たら、私がアジア系でも関係なく
スペインの人達って色々話しかけてくる!!!
「今何時?」とか、
「ライター持ってる?」とか、
「○○はどこかわかる?」とか、
それがもう怖くて怖くて・・・・
話しかけられて理解できるかな
ちゃんと答えられるかな
って不安でいっぱいになって
「私に声を掛けないで!!!」
と思ったことも何度もありました
だから余計に必死で勉強したんだけど、
勉強はどんどん進んだけど、
会話が出来ない!!!
ロンドンで英語を学びだした時とは
違って、とにかく不安がいっぱいだった。
学校で5時間位
自宅で3時間位
そして移動中はヘッドホンで
スペイン語の教材を音声で聞く
もちろん帰宅したらテレビは
スペイン語だし・・・・
そうやって、3ヶ月と少しが経過した頃、
いきなりスペイン語の単語が私の口から
溢れ出るようにして出だして・・・
「え~私話せるやん!!」ってほんとに驚きました。
それからは、スペイン語で会話するのが楽しくて仕方がなくて、
スペイン語が大好きになったんです。
そしてその頃は、スペインの人が話す言葉も日常会話レベルは
わりとわかるようになっていたように記憶してます。
わからないところはボーイフレンドにサポートしてもらって
暮らしていました。
その後は、
日本人の社長の貿易関係の会社でお仕事
が見つかり就職をして、マドリッドには2年半~
3年近く住んでいたかな。
ボーイフレンドが建築の仕事をしていた
関係で、私はこの時期に思い切りヨーロッパの
芸術を堪能する事が出来ました。
彼と二人でヨーロッパを旅して
有名建築を見て歩いたり、美術館めぐりをしたりしました。
オーストリア
ベルギー
フランス
ポルトガル
イタリア
ゆっくり時間をかけて街を堪能する旅をしました。
写真がなくて残念です。
絵画を見てよく私は彼に
「理解できないわ~」と言ってました。
そのたびに彼は
「理解しなくていいよ、感じるだけでOK」って
言ってたのを今もよく覚えています。
「捉え方に答えはない
自分が感じた事を素直に受け取る!」
彼からこんな学びをさせてもらっていたことを思い返すと
今でも感謝の気持ちで一杯になります。
彼は優しい人でしたが、
私と同じようにとても繊細な人でしたので、
繊細な者同士で、時々互いに気を回し
過ぎて分かり合えなかったりもしました。
当時、私たちはスペインでは二人とも
「外国人」でしたから、お互いに
それなりに色々苦労や悩みもありました。
でも、何度か二人で話し合い、
「やっぱり結婚したいよね」って
言っていたのですが、
結婚したいと強く思う反面、
何となく違和感のようなものも感じていたと
思います。
でも当時はその感覚がどういう種類の
ものなのか、わからなくて、困惑して
いたのを覚えています。
この時の感覚はきっと
「彼との結婚は進むべき道ではない」
という直観だったのだという事が、
今は確信が持てます。
いえ、当時からわかっていたのかも
しれません。
ただ、好きな気持ちが勝っていて
わざと自分の直観を封じ込めたのだと
思います。
若くて勢いがある時の恋愛は、
自分自身が無理をしていても
気付かない事がありますよね。
こんな風に、ボーイフレンドの事で何となく
もやもやした気持ちを抱えて、悩みながら
暮らしていた私ですが、
31歳になってすぐ、
日本に帰国しないといけなくなる出来事が
起こりました。
続きはまた私のストーリー7で!!
最後までお付き合い
ありがとうございます。
YUMI